鉄道グループ 斉藤公彦
(平成14年入社)

鉄道グループ

現在の仕事について教えてください。
主に、地下構造物の設計をしています。現在は、東京地下鉄のグループ会社とともに、駅のホームドア設置に関する検討を続けています。重いホームドアを乗せてホーム自体が壊れると大事故につながるため、慎重に検討を進めているところです。
鉄道業界も、安定輸送だけが求められる時代は終わり、お客様へのサービスが必要とされています。ホームドアやエレベーターの設置は、サービスのひとつとして重要な要素だと感じています。
その他、三菱地所の関連会社とともに、丸の内近辺の地下ネットワークを構築する一環として、地下通路の設計をしています。大規模改良中の大手町駅と、ビルをつなぐ通路です。
入社までの経緯を教えてください。
大学卒業後、地元の町役場の試験を受けたのですが、うまくいきませんでした。将来について考えたときに、大学で土木を学んだこともあって、CADの民間資格に向けて勉強しました。合格し、CADを使えるキッチンメーカーで派遣社員として働いたのですが、このまま派遣というのも先が見えなかったので、改めて就職活動を始めました。
メトロ設計の存在は、就職雑誌で知りました。CADを使えることが一番の魅力だったのですが「環境に配慮した設計をする」という文言も目を惹きました。ちょうど環境問題がクローズアップされ始めた時期だったので、この先土木や建設でも必ず求められる要素だと感じて、すぐに応募しました。鉄道ですか……特に興味がなかったですね(笑)。
社長と、総務・鉄道グループの社員との面接に臨んだのですが、構造力学の問題をその場で出されました。入社後「あ、あの答え合ってなかったよ」とさらっと言われたこともよく覚えています(笑)。
正解かどうかより、その場の対応力を見ていたのでしょうか(笑)
そうだといいんですけどね(笑)。ひとまず入社できてよかったです。派遣社員という立場から社会人生活が始まっていたので、正社員での採用に強い責任感を感じていました。何とか先輩方に食らいついていこうという気持ちが強かったです。
入社時に不安はありましたか?
どんな会社でも同じだと思いますが、社内にどんな人がいるのかわからないので、もちろん不安はありました。入ってみると、風通しがよく、先輩方が丁寧に仕事を教えてくださったので、不安は消えました。
正直な話をすると、入社後、建設業界全体の景気が冷え込んで社員数が減った時期があり、その時に不安を感じたことはありました。それでも新卒採用を再開したのは、会社がその壁を乗り越えて、前に向かおうとする姿勢なのではと感じます。
社内の雰囲気はいかがですか?
仕事柄、細かな作業や数字のチェックが多いので、比較的静かな雰囲気だと思います。ただ、根を詰めすぎると効率も悪くなるので、一息ついて、同僚と会話することはよくあります。
2016年は、若い社員が2名、アルバイトが1名採用になり、雰囲気が少しずつ変わってきているのを感じます。来年度は、鉄道グループに新入社員が配属になる予定なので楽しみです。
鉄道グループ
数年間、東京メトロに出向されていたそうですね。
実は、今年の4月に戻ってきたばかりなんです。東京メトロで配属された部署では銀座線渋谷駅の移設工事に携わっていました。大きな改良工事ですので、調整先は社内・社外共に膨大で、調整には非常に気を使いました。苦労はしましたが、大企業で働いたことで、大きなプロジェクトを進めるという場に身を置けたということは、今後の貴重な財産になると思います。
勤続14年目、苦労したこともたくさんあると思います。
一時期「この人数では絶対に無理だ……」と弱音を吐きたくなるほど、大量に案件を抱えたことがあります。案件を落札した時点で、対応できないという答えはないので、やるしかない。そう思いながらも、土日も出勤し、平日は終電という日が続き、当時はとても疲れていました。社内はもちろん、クライアントとも互いの認識にずれがないか確認するため、忙しいときほどコミュニケーション力が大切だと実感しました。最近は随分残業も減りました。本当ですよ!(笑)。
最後に、記憶に残る仕事を教えてください。
一番は、都営新宿線「西大島駅」のエレベーターですね。私が初めて設計を担当した構造物です。まだ右も左もわからないような状況だったので、本当に苦労しました。自分の設計が形になったことへの喜びを感じ、それを街の人が使う様子を見たときは感動したことを思い出します。より真面目に設計に取り組もうと、身が引き締まった瞬間でした。

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