<対談>「誰かの役に立っていると実感できる仕事」
鉄道グループ リーダーK.S. × C.Y.J.

対談

メトロ設計には、鉄道、水道、道路、建築の業務グループがあります。
今回は、鉄道グループのお二人にグループの業務や魅力についてお話していただきました。(取材日:2024年11月)

鉄道グループの業務内容とやりがい
K.S.:地下構造物にも色々ありますが、その中でも主に地下鉄の駅と隣接するビルとをつなぐ地下通路の設計を担っているのが鉄道グループです。みなさんも地下鉄で一度は地下通路の改良工事をしているのを見かけたことがあると思います。その設計に関わっているのが私たちです。地下通路以外にも駅構内にエスカレーターやエレベーターを設置するための設計など、地下鉄に関連する設計に幅広く関わっています。
C.Y.J.:グループの中では担当が、図面作成業務と、構造計算に分かれていて、私とK.S.さんは構造計算を担当しています。
構造計算をしていて一番気持ちがいいのは、計算をチェックしてもらってOKが出たとき。一つの仕事が終わって、一安心できる瞬間です。私はまだ入社して半年なので、自分で設計したものが完成するまでを見届けられていません。構造計算から実際の施工が始まって構造物が完成するまでには長い時間がかかりますから。

今は一つ一つの自分の仕事が終わった小さな達成感に喜びを感じていますが、一つの大きなプロジェクトが完成する達成感を知ったら、仕事の面白さも変わってきそうです。

K.S.:設計が終わったあとに現場が動き出しますが、現場の状況に応じての見直しもあるので、完成までには数年はかかることが多いですね。自分の手掛けた仕事が完成したのを見たら、違った感情がこみあげてくると思います。
C.Y.J.:今からその瞬間が楽しみです!
K.S.:紙の上、画面の中の世界が目の前に広がっているというのは、やはり壮観ですね。よく地下通路が複雑で道に迷ったことがあるとか、自分がどこにいるか分からなくなってしまう、という方がいますけど、設計を担当している私たちの頭には図面がインプットされているので、「ああ、ここは自分が携わったところだな」と思いながら歩くと全然見える景色が違いますね。
C.Y.J.:地下通路の土木構造物の設計なので建築仕上げに隠れて見えない部分ではあるけれど、自分の設計した通路を歩くことができるという点では、仕事の成果を身近に感じることができるのが、鉄道グループの特徴ですね。
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鉄道グループで働く魅力
K.S.:鉄道グループでは、ずっと地下連絡通路や構造物の設計を手掛けてきたので、長年やっていることは同じでした。ただ、10年ほど前から発注元の企業への出向が始まり、同じプロジェクトの設計でも上流から携わる機会が増えました。
C.Y.J.:昔からお付き合いをさせていただいている客先へ出向し、当社に発注される手前の段階から携わるということですね。
K.S.:はい。これまでは当社へ発注いただいたもの、すでに決定したものに対しての設計だったのが、その手前にある計画段階にも関わる機会ができ、新しい学びと経験を得ています。私も今、都市開発や建設コンサルティング事業を展開している企業へ出向中で、週2日は出向先で業務をして、週3日は自社内で業務をして、と行ったり来たりをしながら働いています。

もともとはグループのリーダークラスが出向していましたが、最近は中堅クラスの社員にも経験をしてもらっています。先方も「一緒に未来ある若手を育てていきたい」と協力してくださるので、キャリア形成の観点でも出向はいい機会になっていると思います。早い人だと入社2年目で出向を経験した人もいました。

C.Y.J.:このグループは色々な経験をさせてもらえる部署ですね。みなさん、とても丁寧に教えてくださいますし、日本語が母国語ではない私に配慮してゆっくりと話してくださるなどの心遣いも本当にありがたいです。
K.S.:C.Y.J.さんは台湾から来日して初めて正社員として働いたのがメトロ設計だから、特に違いを実感しやすいのかもしれませんね。
C.Y.J.:そうですね。台湾ではゼネコンで地下鉄のプロジェクトに携わっていたり、建設コンサルタントとして働いていた時期があったりしたものの、構造計算はほとんど関わったことがなく、専門外の分野だったので、本格的に構造計算自体を学んだのもメトロ設計に入社してからです。学校の授業では構造計算も学びましたが、実践とはやはり違いますね。日々学びと挑戦の連続です!
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鉄道グループのメンバー構成
K.S.:今年4 月に3 名の新人を迎えたので、私以外は社歴の浅いメンバーが多いです。新卒入社の社員が1 名、中途入社が2 名。あと、もう1 名私よりも社歴の⾧い者がいて、結婚・育児でお休みをしていたのですが、現在リモートワークで復帰して建築グループと兼務して活躍してくださっています。
C.Y.J.:私たちのグループはK.S.さん以外が全員女性で、同年代の仲間も多いので、フレッシュな感じですね。女子同士で「ランチ会をやろうよ!」と盛り上がって、最近は1~2ヶ月に1回の親睦会をやっています。
K.S.:仕事以外のイベントにも積極的に参加するメンバーが多いですね。メトロ設計では、自社ビルの屋上を利用し「鶯谷ハニーラボ」さんと協働で養蜂をしています。その取り組みに休みの日にも参加していますね。
C.Y.J.:養蜂の活動後に、よくみんなでランチやお茶をしに行きます。先日も今年入社の女性3名でカフェに行ってきました。
K.S.:女性だけで楽しんでいるみたいですね。私は誘われてないんですけど…。
C.Y.J.:K.S.さんはその日、出向で社内にいなかったので誘えなかったんですよ(笑)!
K.S.:冗談ですよ(笑)。でも先々月くらいの親睦会はみんなで参加しましたね。
C.Y.J.:お昼休みに牛タンを食べに行った日ですよね。昼休憩1時間だけじゃ足りないから、弊社は有給休暇が1時間単位で取得できるので、みんな1時間分の時間休を取得して2時間かけてたっぷりと牛タンを堪能してきました!
K.S.:これから入ってくる方にとって、メンバー同士の仲がいいって魅力的なんじゃないかな、と思います。若い子たちにとって、40代・50代ってちょっと怖いなという感覚があると思うんですよ。私自身も若い頃は年配の方ってちょっと遠い存在でしたから。でも、間に入ってくれるC.Y.J.さん世代が、部署の雰囲気を賑やかにしてくれる分、コミュニケーションもとりやすくなって、全体のバランスが良くなったと感じます。
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働き方について
K.S.:何かあったときのために、どこでも仕事ができる環境づくりとしてテレワークを推進しています。全社で月2日はテレワークを導入しましょうという目標を立てているんですが、私たちのグループはちょっと出遅れているのが現状です。
C.Y.J.:でも、構造計算は社内じゃないとできない業務が多いので、出社した方が効率がいいです。
K.S.:土木の分野はすでにあるものに改良を重ねていく工事が主のため、当時の建設基準や記録を参照できる過去の資料や書籍が非常に重要です。今は出社して閲覧する必要がありますが、フリーアドレス化に伴って書籍の整理や電子化を進めているので、今後はリモートワークでもスムーズに働けるようになっていくと思います。
C.Y.J.:メトロ設計の実績が様々な場面で重宝されているのも、過去の知識・記録が重要な分野だからかもしれませんね。
K.S.:そうですね。私でも、それは感じます。私よりもっと上の世代のベテランや東京メトロさんのOBさんに来社していただいて、直接お話を聞く機会があるのですが「なるほどな」「勉強になるな」と思うことが多々あります。当時の設計で問題になったことは、その後の改良工事でも影響することが多いので、過去の情報を知ることができるのはありがたいです。
C.Y.J.:当時を知っているということが価値になるので、続ければ続けるほど価値が増していく仕事とも言えますね。


グループの業務内容、そして働き方について詳しくお話しいただきました。
一つのプロジェクトが始まり初期段階で携わってから数年後、建造物の完成を見届け、そこに立った時の達成感はどんなものなのか。経験した人は、何度も味わいたくなり、経験のない人には、その達成感を目指して日々の業務に邁進できる糧になっているのだと思いました。
お二人の言葉から、日頃より、意欲をもって取り組む姿をうかがうことができました。



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