<対談>「チームの連携がグループの魅力」
水道(小管)グループ リーダーS.K. × A.M.M.

対談

メトロ設計には、鉄道、水道、道路、建築の業務グループがあります。
今回は、水道(小管)グループのお二人にグループの業務や魅力についてお話していただきました。(取材日:2024年11月)

水道(小管)グループの仕事内容
S.K.:私たちのグループでは水道管の設計を担っています。水道(本管)グループも同じく水道管の設計を担っているのですが、私たちが設計しているのは「小管」と呼ばれるものです。水道(本管)グループの設計しているものとは仕様が異なります。水道管の中でもφ350以下のものは小管、φ400以上のものを本管と呼び、それぞれ水道局さんの管轄も分かれています。
A.M.M.:地面の中に太い「本管」が通っていて、そこから枝分かれして各家庭に水を引き込む給水管へ水を供給するための管が「小管」です。当社が手掛けている地下構造物はどれも生活に欠かせないインフラですが、その中でも「水」は人が生きる上で欠かせないものですから、社会貢献度が高い仕事だと思っています。
S.K.:まさに人々の生活を支える仕事です。当社では年間20~30件の設計を任せてもらっています。社会への影響も大きい方なのかなと思います。過去には水道局さんから表彰されたこともあり、信頼をいただいているという実感もあります。
A.M.M.:多くの設計を経験できるのも当社ならではですね。色々な設計を経験する中で、学べることも非常に多いです。3年前に新入社員として働き始めた頃とは比べ物にならないくらいの知識・技術が身に付きました。
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水道管設計の特色
S.K.:私は鉄道の設計部門にいた期間が長いので、水道(小管)グループに初めて配属された時は、その違いに驚きました。鉄道は構造計算が難解で図面も複雑なものもありますが、一方で水道管は、構造計算はそこまで難解ではなく、とにかく図面が複雑で細かいのです。初めて図面を見たときには「うわっ!細かいな!」と思わず声に出てしまいました。
A.M.M.:引き出しも細かく入っていますからね。学生さんも初めて水道管の設計図面を見たら、最初は驚くと思います。
S.K.:そういった意味では、どちらか一方の方が難しいということはないのですが、鉄道とは違った難しさがありますね。
A.M.M.:他にも、公共性の高さも特徴の一つです。仕事で関わるのは水道局や役所がほとんどで、民間企業との仕事はほぼありません。そういった意味では、水道管の設計は公共性が高いと思っています。
S.K.:そうですね。大地震が起きた直後によくニュースで目にする“断水”も、地震で耐震化出来ていない水道管が破損してしまうことが原因になっていることがほとんどですね。それを食い止めるための設計をしているので、公共性の高さと社会への貢献度は、仕事をしている中でもやりがいを感じる部分です。
水道(小管)グループで働く魅力
A.M.M.:地域社会に貢献できる事業内容も魅力的ですし、水の供給を支える仕事はなくなりませんから、安定性のある分野だという点も魅力です。

私はミャンマー出身で、母国の工科大学で土木分野を学び、卒業を機に来日を決意しました。ミャンマーには日系企業が多く進出していますし、日本のアニメや漫画といったカルチャーも人気です。そのため、私にとって日本はとても身近な国の一つでした。

来日して3年ほどは施工管理として橋梁の施工を経験。日本で働く日々はとても楽しくて、もっと知識を身に付けたい、もっと長く日本で働きたいという気持ちが強くなって、メトロ設計へ転職しました。

入社の決め手になったのは、メトロ設計がいずれはミャンマーに拠点をつくろうと考えていると知ったことと、もしもその話が実現する時が来たら、私が日本とミャンマーの架け橋になりたいと夢が広がりました。

S.K.:現在、日本では首都直下地震などの災害に備えて、古い水道管を災害に強いものに交換する布設替工事が追い付かず社会問題となっています。途方もない規模ですから、簡単に終わるものではありません。
災害はいつ起こるかはわかりませんが、いずれ起こるもの。未来の人々にとって今の自分が役に立っているということを感じながら日々設計をしています。
A.M.M.:あと、みんなで協力して設計できるのも、私たちのグループの魅力だと思います。どこのグループよりも年齢や社歴による垣根がないと思っています。
S.K.:そうですね。水道(小管)グループではチーム設計を基本としているので、連携して仕事をするのが当たり前になっているのだと思います。
A.M.M.:一人ずつ担当を持って設計していくスタイルだと、業務の引継ぎが難しいから休みを取りづらくなってしまいますし、業務負担も大きくなってしまうので、チーム設計が基本になっていることで、仕事がしやすくなっていると感じます。
S.K.:誰か一人が抱え込むことなく、みんなで協力して進めることができるので、誰かが急にお休みが必要になったときもスムーズにカバーできますからね。こうしたチームの連携ができあがっているのも、私たちのグループの魅力です。
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水道(小管)グループのメンバー構成
S.K.:現在グループには9名が在籍しています。彼(A.M.M.)とは別にもう1人ミャンマー人の方がいて、その方とは以前は会社で一緒に働いていましたが現在はミャンマーに帰国しており、フルリモートで働いているのでその方とはリモートでコミュニケーションをとっています。あと、当社で長年の経験があるベテランの社員が1名。この方は定年後も嘱託社員として、若手人材の育成のため在宅勤務でご活躍いただいています。

その2名を除く7名は出社して勤務をしていますが、会社ではリモートワークを推進しており、水道(小管)グループとしてはそれぞれ週1~2回の在宅勤務を取り入れています。海外で仕事をしている人もいれば、在宅で仕事をしている人もいて、出社している人もいる、それぞれ自身のライフスタイルに合わせた働き方をしています。

多国籍な社員が活躍しているというのも特徴の一つ。私はこのグループに来るまであまり海外出身の方と一緒に働く機会がなかったので、コミュニケーションは上手くできるのか…と少し不安もありましたが、実際に会ってみたら真面目で実直な青年でしたね。

A.M.M.:リモートワークの社員も多いですが、コミュニケーションの部分で距離を感じたことはないです。みんなとのコミュニケーションは主にTeamsのチャットを使っていて、リアルタイムですぐに質問・回答ができているので安心です。分からないことがあればすぐに教えてくれますし、「ここ間違ってたよ」と確認もすぐにしてくれるので安心です。
S.K.:私も社歴こそ長いですが、色々なグループを経験したあとで水道(小管)グループに配属されたので、グループの中ではA.M.M.さんの方が先輩です。

A.M.M.さんであっても周りに聞いて教えてもらうことがあるほど、みんなで考えていくという雰囲気が根付いているのだと思います。誰か一人のスペシャリストがいて、その人に従うという感じではなく、みんなで協力して考えて課題を解決していくという感じですね。

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チームのつながりを実感する瞬間
S.K.:2024年度から新たに私たちのグループで測量を始めました。これまでは外部にお願いをしていたのですが、内製化できたらコストの面でもメリットは大きいですし、自分たちでもできないかなという意見が挙がりました。
A.M.M.:測量経験のある方が、新しく仲間に加わったことがきっかけでしたね。その方から学んで、ようやくグループ内で完結できるようになってきました。私は前職でも測量に関わったことがあったので、覚えるのは早い方でした。一度教わりながら練習して、そこから実際の光波測量機械(トータルステーション)で測量して…、習得できました。
S.K.:通常業務と並行する形で、測量ができる人からOJTで一人ひとり教えてもらっています。誰か一人ができればいいという考えではなく、みんなでできるようになろう、教え合っていこう、という考えが、私たちのグループらしいなと思います。


グループの業務内容・特色について詳しくお話ししていただきました。
公共性の高さと社会への貢献度の高さにやりがいを感じ、日々の業務に取り組んでいることがうかがえました。
新たに測量業務を始めた背景には、チーム設計を基本とすることで生まれた一人ひとりの意識の高さと、協力して課題を解決していくというグループの共通認識、チームワークの良さがありました。



メトロ設計では、一緒に働く仲間を募集しています。グループの業務に興味を持ってくださった方、もっと知りたいと思ってくださった方、ぜひ弊社の会社説明会、仕事体験に来てみませんか。
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