<対談>「多岐にわたる業務、それを支えるコミュニケーション」
建築グループ リーダーK.J. × U.H.

対談

メトロ設計には、鉄道、水道、道路、建築の業務グループがあります。
今回は、建築グループのお二人にグループの業務や魅力についてお話していただきました。 (取材日:2024年11月)

建築グループの業務
K.J.:私たちの業務は大きく分けて3つ、”地下鉄駅舎平面図の更新”、”まちづくり事業”、”自社ビル管理” があります。1つ目は地下鉄の駅の平面図を更新して面積を算出する業務。建築グループの前身となる部署から引き継いでいます。
U.H.:地下鉄の駅で工事しているのを見かけたことがあると思います。その工事のたびに図面を更新しています。
K.J.:2つ目は今年から始まった新事業、まちづくりに関わる業務です。
U.H.:最近の事例だと、K.J.さんが空き家の社宅利用を企画・提案されていましたね。
K.J.:はい。就職を機に地方から出てくる学生さんや海外から移住してくる方にとって、東京で住みやすい場所を見つけるのは難しいことです。そこで、地元企業と協力して、シェア社宅というものを空き家の所有者に提案しました。結果、実現には至りませんでしたが、新しい領域へ踏み出す意義ある一歩になりました。
U.H.:まちづくり事業は始動したばかりで実績が少ないですが、まさに“これから”の事業ですね。
K.J.:3つ目は自社ビルの管理。建物全体の維持管理やテナントの管理を担っています。
社内では、ちょうど今、フリーアドレスのオフィスに切り替えようという計画が動いていて、その中核を担っているのも私たちです。スペースや業務の効率化とコミュニケーションの向上が狙いです。
U.H.:新しく配置する家具・OA機器の検討、フリーアドレス化に向けた準備やスケジューリング、社内へのアナウンスなどを企画し、推進しています。
K.J.:今後は弊社と同規模の会社に向けて、メトロ設計のオフィス改装を一つの事例としてフリーアドレス化のコンサルティングをしていきたいと考えています。
U.H.:建築グループは今年1月に復活したばかりのグループなので、他のグループに比べてイチから考え、試行錯誤して自分たちで創り上げていく業務が多いですね。
K.J.:もともとは他のグループと同じように基本設計で検討して、実施設計で詳細図を書いて、図面から数量を計算して、積算…ということをやっていたのですが、 自分たちが手を動かす以外にも、他社と連携することでもメトロ設計が持つノウハウを活かせるのではと考えています。これまで積み重ねてきた知見を、提案やマネジメントという分野で発揮したいと思います。
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仕事のやりがいや面白さ
K.J.:ビル管理やまちづくりは新しく始まった事業なので、決まったやり方が確立されていません。何もないところからブラッシュアップを重ねて、作っていく過程が楽しいですね。自分たちで考えたものが、形になったときの達成感は大きいです。

まちづくりはクリエイティブな側面が強くチャレンジしないと結果が分からないことが多いので、日々、試行錯誤しています。

U.H.:は図面を書く仕事がしたいと思ってメトロ設計に中途入社しました。そのため地下鉄の駅図面の更新にはやりがいを感じています。現地で図面と照らし合わせて確認する作業があるのですが、その時に図面通りになっていると嬉しいです。

オフィスのフリーアドレス化に際しても、家具の選定や配線検討にもとづいた図面起こしを任せていただいていて、今から完成が待ち遠しいです。図面通りのものができあがる、あの達成感が待っていると思うと、今からドキドキしています。

K.J.:メトロ設計のオフィスは2フロアあって、そのうちの1フロアは24年末にフリーアドレスへ切り替わる予定です。U.H.さんが待ち望んでいる“完成”も目前です。残りの1フロアは来期以降になるので、まだ私たちの役目は続きます。
U.H.:そうですね、まだまだやることは山積みです。レイアウトや導入する家具などは決まりましたが、これで終わりではありません。既存のデスクや棚はすべて処分して新しいものを揃えるので、新しいオフィスで備品をどのように収納するのがよいか、業務効率を考慮して改めて考える必要があります。

ここは私たちのお客様の先にいるエンドユーザーの方々にも関わってくる部分です。社内の片づけを協力してもらうことの大変さなど当事者にしか分からない苦労もあるので、この経験を通してユーザーサイドに立ったご提案ができるようになるといいなと思っています。

K.J.:今しかできない貴重な経験ですからね。
U.H.:入社間もないのに、とてもいい経験をさせていただいているなと実感しています。
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メトロ設計に入社した理由
U.H.:メトロ設計には中途で入社しており、私にとって4社目の職場です。前職は、キッチンの天板をつくっている工場の設計部でステンレスキッチンの設計をしていました。他にも住宅リフォームの会社や、新築住宅を手掛ける地域の工務店での設計も経験しています。

前職ではキッチンの天板という限られた部分の設計だったので、私の中で「建築の設計がしたい」という気持ちが不完全燃焼状態でした。1・2社目でリフォームや新築の設計も経験していただけに、やっぱり建築系の仕事に戻りたいなという気持ちが強くなっていきました。

メトロ設計を知ったのは転職エージェントさんの紹介がきっかけでした。とにかく図面が書きたくて仕方なかったので、「図面が書ければどこでもいい」くらいの気持ちではあったのですが、住宅設計ではお客様に合わせた勤務となり休日が不規則になることが悩みでした。現在は子育て中なので、土日祝休みの会社で働きたいと考えていました。

エージェントさんが「メトロ設計はテレワークやフレックス勤務も積極的に取り入れていて、とても働きやすいですよ」と勧めてくれて、興味を持ちました。“地下構造物”“まちづくり”というものに仕事としての馴染みはありませんでしたが、面白そうだなと思いました。

大学のときに建築学科で都市計画系の研究室に所属していて、もともとまちづくりには興味がありました。当時は新卒で都市計画に関われるなんてほんの一握りの人だけでしたから諦めてしまっていましたが、メトロ設計を知って、当時の気持ちがよみがえりました。

K.J.:私が入社したときはまだ今のような事業はありませんでした。まちづくりに携わるようになったのは本当に最近のことですね。以前は、インフラをつくってまちの生活を支えているという意味でのまちづくりでした。
U.H.:ソフト面でのまちづくりに力を入れていることも魅力でした。本社ビルの1階を地域のお祭りで開放していたり、公民館の役割をしていたり。面接でそういったお話を聞いて、すてきだなと思いました。
K.J.:私たちが管理しているビルにはたくさんのテナントさんが入居されています。テナントさん同士の関わりや、テナントさんを介したコミュニケーションもまちづくりの一部です。
U.H.:そういえば、いつも業務をお願いしている業者さんが、弊社の管理ビルに空きテナントが出たときに「じゃあ、ちょっと知り合いに声かけてみるよ」って言ってくださったこともありましたね。この仕事をきっかけに人と人のつながりを実感する機会も多いです。仕事だからではなく、心が通っているからこそのつながりのような気がします。
K.J.:私はどうだったかな…。10年以上も前のことだからはっきりとは覚えていないけれど、“インフラ”という分野に興味をもったことがきっかけではありました。新卒で入った会社では住宅の施工管理を経験して、その後お付き合いのあった設計事務所で働かせてもらうことになり、コンビニの設計を担当していました。

次も設計の仕事がいいなと思っていたときに、そういえばこれまでインフラなど公共性の高いものには関わったことがないことに気づきました。そこでメトロ設計に興味を持って…気づいたらもう10年です(笑)。
漠然とした興味がきっかけだったので、正直、最初は地下構造物が何か、どういったことをやるのか、はっきりとイメージできていなかったと思います。入社してすぐに地下鉄の駅にエレベーターを新設するプロジェクトに参加させてもらい、そこで初めて、躯体は土木、仕上げや機能は建築、という住み分けがあることを知ったくらいです。

今思うと、自分の中に答えがない、まったく知らない世界だからこそ興味を惹かれたのではないかと思います。

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建築グループのメンバー構成
K.J.:現在、建築グループに在籍しているのは6名。男性が2名、女性が4名で内1名は産休中です。一番年次が浅いのは、U.H.さんです。
U.H.:私は今年3月に入社したばかりで、入社して最初の配属先が建築グループでした。色々なことを教わりながら、新しいことに挑戦しています。
K.J.:打合せなど意見交換をする機会が多いので、自然と会話が生まれています。打ち合わせでは割と、みんな自分の意見をはっきり主張しますよね。
U.H.:そうですね。上司の意見に対しても、「私はこう思います」と正直に伝えています。

私たちの意見を上司が「確かにそうだね」と柔軟に受け止めてくれるのも、考えを言いやすい理由の一つです。

K.J.:U.H.さんのような入社したばかりの方の新しい視点からの発信は、グループを活性化させてくれます。…と言っても、新人さんが入社してすぐに意見を言うことは難しいかもしれません。そんなときには、「〇〇さんは、どう思う?」と聞きながら、話し合いの輪に入ってきやすいようにしていきたいですね。


グループの業務内容や入社理由について詳しくお話しいただきました。
建築グループは復活したばかり。
業務内容は多岐にわたるため、グループでは、話し合いの機会が多く設けられており、よりよいものをつくっていこうとする様子がうかがえました。
継続していく業務と、新しく始まった業務、グループの皆さんの声が生かされ今後どのように展開されていくのか楽しみです。



メトロ設計では、一緒に働く仲間を募集しています。グループの業務に興味を持ってくださった方、もっと知りたいと思ってくださった方、ぜひ弊社の会社説明会、仕事体験に来てみませんか。
メトロ設計株式会社 の新卒採用・企業情報|リクナビ2025

暮らしに密着した社会資本を整備する、専門家集団です。
わたしたちは60年に渡り、社会資本の施工事業者のパートナーとして現地調査・計画・設計等に専心してまいりました。
長年の知識を生かしたマネジメントで、住民の方と施工事業者との架け橋となるような、建設コンサルタントを目指しています。
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