中央区の無電柱化(電線共同溝)設計| 工期短縮と手戻り防止のポイント

公開日 2025.11.27

無電柱化プロジェクトに欠かせない、初期段階での最適設計。

「手戻り防止」「工期短縮を目指す協業体制」が鍵であり、重要です。
メトロ設計は設計に特化した建設コンサルタントとして、中央区という高密度な都市空間にて高度な設計技術で確かな実績を築き上げてきました。

メトロ設計が手がけた中央区の実例も含めてご紹介します。ぜひご覧ください。

はじめに

自治体担当者、ゼネコン、デベロッパーの皆様。
無電柱化プロジェクトを成功させる鍵をご存じですか?

無電柱化プロジェクト成功の鍵は、初期段階に行う電線共同溝(=電力・通信などのインフラをまとめて地中化する設備)設計、調整連携などの協業体制をどれだけスピーディーに進められるかにかかっています。
しかし、特に高密度・複雑な都市部(例:東京都中央区)の地下空間では、この設計が工期遅延・コスト増の最大要因となりがちです。

本記事では、最適設計がいかに工期・工数の大幅短縮につながるかを、具体的なアプローチで解説。
以下の事が得られます。

【工期短縮】 複雑な地下埋設物の輻輳を徹底的に明確化、回避ルートや工法の選定を設計フェーズで実施。
現場での「手戻り」をゼロにするための設計

【コスト効率化】BIM/CIMを活用し、関係者(電力、通信、ガス、水道など)間との合意形成を加速。
協議工数の無駄を削減する「工期短縮を目指す協業体制」

電線共同溝設計に特化し、確かな実績を持つメトロ設計。
高度な設計技術の実例を交え、成功の「鍵」を具体的にお伝えします。


ぜひ、皆様のプロジェクトにおける早期かつ効率的な無電柱化の実現にご活用ください。

中央区における無電柱化の現状と課題


工期短縮に重要な「電線共同溝設計」のポイント

東京都中央区は銀座・日本橋・築地など日本の経済と歴史的文化の中心地です。

メトロ設計の地下インフラ設計事業の中でも、無電柱化は防災や景観向上へ大きく寄与し、中央区のような高密度な都市部での無電柱化は極めて重要です。

中央区では1955年頃より、昭和通り以西の銀座、京橋、八重洲などで無電柱化プロジェクトが進められてきました。
無電柱化対象の全路線延長183.8km中、無電柱化されているのは約86.0km(約46.8%)と、東京23区内の中で最も進んでいます。(2024年時点)

無電柱化を行うには電線共同溝(=電力・通信などのインフラをまとめて地中化する設備)の設計や施工が必要です。
中央区内の国道・都道はすべて無電柱化が完了している一方で、区道の整備率はいまだ約37.5%となっています。

区道は幅員の狭い生活道路が多く、地上機器を道路に置く事が困難、コストがかかるほか、整備にかかる事業期間が長い事が要因と考えられます。

一般的に無電柱化を行う際の事業期間は設計から舗装復旧まで約6年とされています。
今後、整備をより加速させていくためには、限られた工期遵守だけでなく、工期短縮と工数(コストも含む)削減の両立が喫緊の課題です。
そのためには、初期フェーズとなる電線共同溝の設計がいかに手戻りなく、スムーズに進み施工へ進む時間を早められるかがポイントです。

無電柱化で発生しやすい手戻りと回避策


限られた工期の遵守だけでなく工期短縮・工数削減の両立を目指すには「設計段階での手戻り」を無くす事が非常に重要です。
手戻りはただ図面を修正するだけの時間にとどまらず、現場の工事遅延と工数・コスト増大に関わる重大なリスクになります。
手戻りがリスクになりえるのは、例えば下記のケースです。

・既存埋設物との干渉による配管ルート変更

【手戻りの要因・問題】
事前調査や埋設物が輻輳している場所の試掘が不十分な状態で設計が進み、電線共同溝設置時に図面上では存在しないガス管、水道管などに干渉する事が判明

【各関係者の対応】
設計担当者:状況に応じて管路を深くしたり、ルートを大きく迂回させる修正設計の緊急検討

現場管理者:作業を直ちに中止し、該当インフラ所有者と緊急協議

施工業者:作業ができず、改めて施工計画を立てたのち必要な機材や人員の再構成が必要

このように、無電柱化プロジェクトを進める「初期フェーズ」である設計で回避できたはずの見落としが、その先のステップにおける工期・工数の大幅な増大に直結し、企業としての責任問題、信用失墜にもつながりかねません。

メトロ設計では、初期段階として重要な役割を持つ設計で優れた技術力を活かし、中央区での電線共同溝設計実績を重ね、無電柱化プロジェクトの成功に寄与してきました。

中央区での無電柱化 設計実例(晴海・勝どき)


埋設物が輻輳している過密エリアである中央区。
メトロ設計では優れた技術力による最適設計で、無電柱化プロジェクト進行を支えてきました。
下記の実績2例をご紹介します。

事例①東京都中央区晴海一丁目


中央区晴海一丁目地内(特別区道中月第803 号線)にて、電線共同溝詳細設計を行いました。

【直面した課題・問題】
現地踏査の結果、起点側と終点側周辺の勾配起伏が激しく、道路勾配の検討が必要な事が判明

【解決策】
道路詳細設計にて平面横断設計、横断設計を新たに新規追加し、道路勾配に関する問題解決を行いました。

【成果】
試掘調査結果の精査と調整会議にて調整を行い、応力計算を無くし標準構造で設計可能と判断。
結果、管路部・特殊部・地上機器部の設計を減少させ、工期とコスト削減に貢献しました。

事例②東京都中央区勝どき東地区



中央区勝どき東地区(特別区道中月第806号線・特別区道中月第856号線)における電線共同溝の詳細設計および道路詳細設計を行いました。

【直面した課題・問題】
現地踏査の結果、付近電力管との交差のリスク、地上機器の位置が消火栓と近接する事が判明

【解決策】
電力管との交差を避け、通信管を歩道内へ、地上機器位置を起点側へ約4m移動する計画変更により問題解決を行いました。

【成果】
優れた設計力を活かし既存インフラや近接物との干渉リスクを削減。
工期・工数へ影響を与える事なく、スムーズな計画変更を実施
しました。

図面の情報と現地踏査および試掘調査(=地中の埋設物位置を正確に把握するための事前調査)の結果が相違している場合、設計段階で当初と大きな変更を余儀なくされます。

イレギュラーが発生しても、メトロ設計では優れた設計力を駆使して軌道修正し、徹底的にリスクや不安要素の排除が可能。
安全・安心かつ迅速に無電柱化プロジェクトの成功につなげる事ができます。

無電柱化でBIM/CIMを活用するメリット


無電柱化プロジェクトを行う上で、近年BIM/CIMの活用が進み、地下インフラの輻輳など、目に見えないものを可視化する事で干渉チェックが可能となりました。

また、プロジェクトの成功に欠かせないもう一つの鍵は、調整会議を通じた埋設物所有者、道路管理者などとの協業体制をスピーディーに進める事です。
BIM/CIMを用いる事で、従来会議にかかっていた時間を短縮し、効率化が期待できます。

干渉チェックの精度向上


BIM/CIMの活用により従来の2次元図面では複雑・見落としがちな埋設物との干渉を早期に発見できます。
これにより設計手戻りが大幅に減少し、工期と工数削減につながります。

特に、中央区のような地下に複雑な管路が密集する都市部に対し大きな効果があります。

BIM/CIMの活用は3Dモデルと属性情報を用いて設計から施工、維持管理に至るまでプロセス全体で情報連携を可能にします。

※詳細な設計プロセスについては、こちらのBIM/CIM活用事例もご覧ください。
【図解あり】BIM/CIMとは?言葉の意味・メリット・活用方法を初心者向けにわかりやすく解説

BIM/CIM活用事例|現場の生産性を上げた成功事例と取り組みについて紹介します

合意形成・説明資料としての効果


無電柱化プロジェクト成功には、いかに迅速かつ綿密に埋設物所有者・関係者との調整や連携を図れるか、協議体制も鍵となっています。
特に中央区のような都市部では、地下の輻輳物や限られた施工スペースの問題が深刻なため調整などに時間がかかりやすくなります。


スピードアップを行うためにもやはりBIM/CIMは欠かせません。
メトロ設計では「初期フェーズ」から測量・設計業務でBIM/CIMを活用して関係機関協議や設計協議を行い、協業体制を円滑に進めています。

着手時はもちろん、中間・完了時まで継続的な協議をする事で課題の発見、解決フェーズまでがスムーズに進みます。
結果、後工程での大幅な設計変更や手戻りを防ぎ、工期遅延・工数増大のリスク最小化が可能となるのです。

また、プロジェクト計画の際には該当場所の周辺住民や行政機関への説明が必要です。
BIM/CIMを使った3Dモデリングによって完成イメージや設置する地上機器の配置を可視化でき、納得や合意形成が従来よりも得られやすいでしょう。

メトロ設計ではBIM/CIMを上手く活用し、無電柱化プロジェクトで欠かせない調整・合意形成による協業体制を円滑・スピーディーに行っています。

設計の専門家だから可能|多角的なコスト・工数分析


メトロ設計は施工側ではない、設計専門の建設コンサルタントだからこそ、第三者の視点で最適設計が可能です。
この設計によって最適なルート、工法などが選定でき、潜在的な無駄を排除することができます。
無駄を排除する事が本当の工期・工数削減に繋がるのです。

また、メトロ設計では設計序盤からRevitやCivil3DなどBIM/CIMソフトを用いてプロジェクトを進めています。

協業体制に欠かせない調整会議など、従来時間がかかる作業であってもこの3Dモデリングを用いる事で認識や意見のすり合わせ・管理などが容易になります。
結果、合意形成しやすくリスクの減少、コストカットにも直結
します。

まとめ

手戻り防止の優れた設計とスムーズに行える協業体制は、全体を効率良く進める事ができ、無電柱化プロジェクトの工期短縮・工数削減に大きく直結します。

皆様が抱えるプロジェクトでも、「手戻り」や「設計の遅れ」による工期・工数の課題に直面していませんか?

メトロ設計は、中央区のように高密度な都市部での難易度が高い電線共同溝設計において、確かな実績と手戻り無しの高度な技術力を持つ建設コンサルタントです。


無電柱化に関するご相談は、初期段階でいただくのが最も効果的

電線共同溝設計は、無電柱化プロジェクトごとに地中の条件が異なり、設計として同じものはありません。

「当社のプロジェクトの場合、どのようなプロセスで工数短縮が可能か?」

「他社で難航・断られてしまう、複雑な地下埋設物(ホワイトペーパー資料はこちら)への対応策を知りたい」


具体的な設計の課題をお持ちでしたら、ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。

プロジェクトの特性や課題を踏まえ、メトロ設計の専門的な知見でどのように貢献できるかをご検討いたします。
皆様の無電柱化プロジェクトの成功を、設計のプロフェッショナルとしてサポートいたします!

設計に対するパートナーをお探しの方は、ぜひお気軽にご連絡ください!

メトロ設計では、専門のスタッフが丁寧に対応し、最適な解決策をご提案いたしますのでお気軽にお問い合わせください。

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暮らしに密着した社会資本を整備する、専門家集団です。
わたしたちは60年に渡り、社会資本の施工事業者のパートナーとして現地調査・計画・設計等に専心してまいりました。
長年の知識を生かしたマネジメントで、住民の方と施工事業者との架け橋となるような、建設コンサルタントを目指しています。
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